乾癬を
数字でみる?
先生が知っていれば
いいんじゃないの?
監修:名古屋市立大学 大学院医学研究科
加齢・環境皮膚科 皮膚科部長
森田 明理 先生
「乾癬」の状態を数字で評価できることを知っていますか?
なんとなく聞いたことはありますが、、、
詳しくは知りません。
「乾癬」の重症度を評価するために、いくつか評価方法があります。大きく分けると2つのタイプがあります。
乾癬スコアは、症状の程度を
評価するものと患者さんのQOL(Quolity Of Life:生活の質)から評価するものがあります。
そうだったんですね。しかし、自分の皮膚を見れば改善しているか悪化しているか分かりますし、病状の評価なら主治医が行ってくれているので、それで十分ではないですか?
もちろん医師も行います。
しかし、患者さん自身が定期的に評価することも大切なのです。
どうしてですか?
自分の状態をより正確に把握することで、治療内容が自分の病状や環境に合っているのかを判断しやすくなります。
また、自分では気づかないうちに悪化していた場合、早期発見につながるのです。
なるほど、、、。自分で評価すれば、診察がスムーズに進むだけではなく、治療方針の希望を伝えやすくなるかもしれませんね。
それでは、今回は
「DLQI(ディー・エル・キュー・アイ)」と
「PASE(ペース)」と呼ばれる
2つの乾癬スコアをご紹介しましょう。
「DLQI」には、患者さんの日常生活への影響について全10項目の質問があります。その結果をスコア化し、患者さんの日常生活にどれほど支障をきたしているのかを確認します。
確かに、症状のせいで気持ちが休まらなかったり、対人関係が上手くいかなかったりして、日常生活に影響が出ることもあります。こうしたことも指標になるのですね。
そうですね。
乾癬の治療では、日常生活にどれほど影響を及ぼしているかは大事な指標の1つなのです。
「DLQI」計算機をチェックしてみる
次に、「PASE」についてです。
こちらは関節症性乾癬(乾癬性関節炎)の早期発見を目的としているスコアです。症状や機能を中心とした全15問の質問があり、こちらも結果をスコア化します。
「PASE」計算機をチェックしてみる
どちらも5段階評価でチェックするだけなんですね。
これなら、自分でやってみることができそうです。
そうですね。定期的に確認するようにしましょう。
では、早速、今の自分の状態を確認してみましょう!